頭の上に大きな荷物を載せて歩いている人たちをたくさん見かけました。
アフリカの人たちはよく歩きます。一日何10kmも歩く人たちも少なくない、と聞きました。
スタスタ、スタスタ、…歩く姿、立ち姿が安定していてきれいです。アフリカの人たちは体の芯が地球の中心とつながっているのかな、と思いました。
サファリでキリンたちに会いました。グループで長い列を作って、歩いていく姿が印象的でした。なんとも優雅に、独特のリズムで歩いていきます。
ドライバーさんが、「別の保護区に行ったら肌の模様がガラリと変わるから、注意して見てごらん」と教えてくれました。
後日、丘を越えた先で会ったキリンたちは確かに柄が全く違っていて、種によってずいぶん違うものだんだなぁと、びっくりしました。
タンザニアで滞在した、コーヒープランテーション・ロッジ。当初ヨーロッパの人が経営していたということで、洋風とアフリカ風が程よくミックスされた、洒落たロッジでした。
広い敷地内には、小高い丘やコーヒー畑があって、約2kmのウォーキングルートがあります。ロッジを夜明け前に出て、裏山の頂上付近で朝焼けを楽しむのが、朝の日課となりました。
NGOの支援プロジェクトで、タンザニアの小さな村を訪問しました。行く先々で、歓迎の歌とダンスで迎えられました。車が到着するや否や、長い列を作って、踊りながらこちらに迫ってきます。
アフリカの人たちは、本当にうれしそうに踊ります。生き生きとした歌声と、リズム感の良い踊りは何よりのプレゼント。
彼らは体の中にリズムを湛えているようでした。
サファリを楽しんでいた時、ドライバーさんが車を止めて双眼鏡を覗き、「あの木を見て!」とおしえてくれました。指示されたあたりを目を凝らして見ていくと、木の上にまたがる豹がいました。
かさかさと乾いたサバンナで、生き生きと、宝石のように輝いて見えました。
NGOの支援プロジェクトで、マサイの村を訪問しました。集会場所は村で一番大きな木が目印。村人たちが総出で歓迎してくれました。皆さんお元気そうで、笑顔が明るく大らかでした。
円陣を組んだマサイダンスの後、集会が始まりました。長い会議の間中、議長さんは杖を片手に殆ど動かず、一定の立ち姿のまま。体がしっかり大地に立っている、という感じでした。マサイの人たちは無駄な動きがなくて、静か。まるで歩く木のようです。
そして、返り際に祝福の儀式。長老が乾いた地面から草を掴み取り、皆の頭上にはらはらと散らして言葉を唱えます。「私たちと、友人たちと、自然すべてがここにあります」という意味だったそうです。
緑の林に、天井から大きな塊がぶら下がっているな、と思ったら、バナナでした。アフリカにはバナナの木がたくさんありました。
ホテルの朝食やランンチボックス、NGOのプロジェクトで訪れた村々の歓迎会で、バナナが出てきました。ランチボックスはバナナの皮で出来ています。生活の色々な場面でバナナの皮が利用されているようでした。
小ぶりで、無農薬の、取れたてのバナナ。あまり甘くはなかったけれど、おつまみ感覚で楽しくいただきました。
50頭ほどのゾウの群れが、10頭位ずつ池に入って、水浴びをしていました。水の中にもぐって、でんぐり返りなどして遊んでいます。なんとも平和そうで、いくら見ていても飽きません。
「お客さんは皆ここを見るのが大好きなんですよ」と案内してくれたドライバーさんが言いました。
ゾウたちの後ろには、シマ馬が何kmにもわたって、きちんと一列に並んで水浴びを待っていました。
ライオンの夫婦に、早朝サファリで会いました。たまたま車の通るルートの近くにいてくれたので、至近距離で見ることが出来ました。
いきなり子作りが始まって、びっくしました。一段落すると、2匹はちょっと離れて座りました。しばらくして、またオスが、メスに近づいてお尻をペロペロし始めました。すると、メスがきっとオスを睨み、オスは知らんぷりをして、目をそらしました。
人間のカップルを見ているようで、面白かったです。
タランギレはバオバブの木の群生地として有名で、アフリカの写真集などでよく紹介されています。
宿泊するテント・ロッジが保護区の中にあったので、サファリで夕焼けを見ることができました。
見渡す限りの大自然、大きなバオバブの木の向こうに沈んでいく真っ赤な夕日。手前の草むらには、たくさんの動物たちが潜んでいる。
生き生きとした命の鼓動。それがアフリカなんだな、と感じました。
丸く木を並べて屋根を葺く、シンプルなマサイの家。建設中の家も見かけました。家造りは女性たちの仕事だそうです。一軒、一軒、表情があって魅力的でした。
人工物のほとんどないアフリカの田舎。小さな家でさえ、車で移動中、「あ!人工のものがある」と目に飛び込んできます。
マサイの人たちの衣装は華やかで、手や首につけた円盤型のアクセサリーは、どこか宇宙的な印象です。
女性たちの服装は、遠くから見ると日本の着物に似ていました。和服同様、年代によって細かい決まり事があるそうです。少女たちは、顔を覆うような、長い髪飾りをつけていました。そのしゃらしゃら感も日本のかんざしによく似ています。
身につけていたネックレスを外して、私の首にかけてくれようとしたのですが、頭が大きくてなかなか入りません。「恥ずかしいな~諦めてくれないかな…」と青くなっていたら、同行のアメリカ女性も同じ状況になっていました。
マサイの人たちは頭が小さくて、皆、見事な八頭身でした。